このサイトは記事内に広告が含まれています。

【昌の湯】『閉店』立ちのぼる黒煙 薪炊きの見どころ満載なお風呂屋さん[大阪府城東区・緑橋]

大阪市城東区_緑橋_昌の湯_2023年末閉店お別れ銭湯
お別れ銭湯大阪銭湯

今回のお風呂屋さんは、大阪市城東区東中浜にある【昌の湯】さんです。2023年12月30日(土)に閉店されました。

“昌の湯”の概要

ℹ️ 銭湯情報
・熱湯
・番台
・薪炊き
・レトロ

⏱営業時間
 15:30〜20:00ごろ

📆定休日
 毎週日・水曜日

🗓訪問日
 2023/12/30(土)

🚃アクセス
 大阪メトロ中央線/今里筋線 緑橋駅(C20/I20)7号出口 徒歩8分

📍 住所
 〒536-0023  大阪府大阪市城東区東中浜2-5-6

♨️お風呂の種類
 〇 深湯
 〇 浅湯

アクセス

大阪メトロ中央線と今里筋線が交差する緑橋駅を下車します。今里筋線ホームがある北改札を出て、7号出口から地上に出ます。

7号出口を出て右に曲がり、今里筋を北上し京橋方面に歩きます。右側にうどん屋さんがある交差点を右に曲がります。

少し進むと十字路があるので左に曲がり、2つ目の右に伸びる道路を曲がり、50mほど歩くと「昌の湯」さんに到着します。

浴槽は深湯と浅湯のみ

前日に「昌の湯」さんが閉店することを知り、急遽当日に訪問させていただきました。関西銭湯博でいただいた「ふろやの本」で「どちらかが寝込むまでがんばるつもりです‼️」とコメントされていたので一度行きたいと思っていたのですが、まさかこんなに早く閉店されるとは思いもよりませんでした。

周辺は道が狭く、新旧の住宅が並んでいる下町といったエリアです。お風呂に向かいながらも街探検をするのも銭湯探訪の醍醐味です。

昌の湯さんに到着し、建物の周りを観察していると煙突から黒煙がモクモクと立ちのぼっていました。煙突から煙が吐き出されている光景は最近見かけなくなっているような気がします。この黒煙がこれが最後だと思うと感慨深くてしばらく眺めていました。

建物の側面には燃料用の薪が積まれていました。その左側にはボイラー室があり、大将が番台とを行ったり来たりされていました。

入店すると玄関中央にレトロな円形傘立てと三条大橋のタイル絵があります。

タイル絵が芸術的ですよね。日本画が描かれているところといえば東京の目黒区・武蔵小山にあった「入間湯」さんには大きな金屏に描かれた人物画がありました。

奥の扉を開けて中へ入ると、すぐ脱衣所になっている番台スタイルで石油ストーブの匂いが室内に充満していました。なんでしょうか、古い浴場と石油ストーブは懐かしさが増幅されます。

お金を渡そうと思いきや番台に誰もいない‼️ 先にロッカーに荷物を置いてしばらく待つと大将が裏から戻ってきました。長い待ちが発生したのが初めてでったので「このまま来へんちゃうんか?」など思ったり焦りました。

壁には絵画が数点掲げられ、芸術的なタイル使いで神棚が埋め込まれており、少し鑑賞した後浴室へ。

浴室は中央に浴槽がある古の大阪スタイルで浴槽外縁部は一段高くなっています。外壁と奥壁に洗い場があり、外壁側の手前4つはシャワーヘッドがありません。昔ながらの浴場にはこういう洗い場が時々ありますが時代と共に消滅すると思うと寂しいですね。

そして、奥壁の洗い場上には海と松とカモメが描かれたタイル画があります。このタイル画のところだけ小型の投光器で照らされていたので一層明るい雰囲気で眺められました。

お風呂は入口手前が深湯で奥が浅湯のシンプルな設備です。浴槽の傾斜が分かりやすく、奥側が高く、手前になるにつれて低くなっていました。

最終日ということもありたくさんのお客さんが訪れており、浴槽もほぼ満員状態でした。深湯に入るとガッツリ熱いストロング熱湯で「ふぅ」と一息。すると、浴槽の中央部から湯が混ぜられて体感温度もバーーンっと上昇。淡い空色の天井を眺めつつ無の時間へ。

天井は老朽化が激しく塗料が剥がれていますが、壁は白のタイルがピカピカと輝き、また、床には石畳が敷かれ、石と石の間には白と青に近い深緑のタイルが交互に敷き詰められています。古さと綺麗さ、そして芸術的と幻惑的な光景が脳内に残りました。

浅湯は2人は足を伸ばして入ることができる大きさで若干、深湯よりは温度低いと思います。しっかり身体が温まったところで、入口脇にある「かけ水」へ。

水風呂がなくてもかけ水で行う温冷浴はまた違った気持ちよさがあって良いんですよね。

お風呂上がりにサイダーを飲んだ際に大将が「おっちゃんはこれや〜」と言いながら山田錦を手に持って見せてくれました。文字だと伝わりにくいですがイントネーションや人柄などもありめちゃめちゃかっこよかったです。私もこのような歳の重ね方をしたいものです。

閉店から2ヵ月…その後の姿は?

閉店から2ヵ月が過ぎた、2024年3月、新聞の地域面に【昌の湯】さんが掲載されていました。記事を読むと、3月に入って建物の解体作業が始まったそうで建物の取り壊しが行われています。

そこで、現状がどうなっているなっているのか確認したいと思い、現地に赴き、記事にしました。ご興味ある方はぜひ読んでみてください。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました
//アドセンス広告を遅延読み込み(LazyLoad)用JavaScriptコード