【万代湯】さんは、大阪市住吉区にあるレトロなお風呂屋さんです。機械の老朽化のため、2024年5月31日をもって閉店されました。
ℹ️ 銭湯情報
・レトロ
・番台
⏱営業時間
15:30~23:00
📆定休日
毎週金曜日
🚃アクセス
・南海高野線 住吉東駅(NK52)東口 徒歩6分
🅿️ 駐車場
なし
☎️電話番号
06-6672-0071.
📍 住所
〒558-0055 大阪府大阪市住吉区万代6-9-26
🗓訪問日
2024/5/31(金)
♨️お風呂の種類
〇 浅湯
〇 深湯
〇 電気風呂(ラドン温泉)
アクセス
南海高野線の住吉東駅から徒歩6分ほどにあります。万代湯へは、堺東・高野山方面のホームにある東口が近く、なんば方面のホームに降りられた際は、改札を出て、左側に東口への地下道があります。
東口の正面に伸びる道路へ進み、商店街を抜けると「大阪市営住吉住宅」が左側に現れます。そして、次の十字路を左に曲がって、市営住宅の東端を歩きます。
左側には市営住宅が広がり、しばらく続きます。市営住宅の最後の建物を過ぎて、駐車場が見えると、十字路があります。
この十字路を右に曲がり、100mほど歩くと、右斜向かいに【万代湯】さんがあります。
いきなり現れるレトロ建物
周辺は比較的新しそうな住宅やアパートなどが目立ちますが、昔ながらの住宅や商店なども点在しています。その中でも、万代湯さんは一際、レトロな風格があり、「まだこういう雰囲気の建物が残っているんや」と驚かされました。
「ラドン温泉」と書かれた看板がありますが、最初見た時は別の銭湯に来たのかなと勘違いしちゃいました。
左側に「万代湯」と書かれたレトロな看板のおかげで迷わずに済みました笑
建物の側面の方に行くと年季の入った壁と煙突。壁には無数の修復の後が歴史を物語っています。
ノスタルジックな店内
玄関に入ると左右にドアがある番台式のスタイル。外観だけでなく、中もレトロです。
浴室はこれまたレトロな内装で、床には石畳とその間に市松模様のタイルが敷き詰められているスタイルで、最近ではあまり見かけない床が風情があっていいですね。
鏡広告も古くて、現存しない「万代市場」という文言が個人的には気になりました。
そして、浴室に入って左側、男女湯の壁側に「湯鉢」と「水鉢」が今でも使われていました。「水鉢」は男女でつながっており、水温はぬるめです。一方「湯鉢」は知らずに身体にかけてしまうと火傷しちゃうかもと思わされるほどの熱湯にびっくり笑 どうやら隣の「水鉢」の水を取って、いい感じの温度に調節して使うようで「湯鉢」と「水鉢」システムを知らなかった私にとって良い経験となりました。
お風呂は男女湯の壁沿いに「深湯」「浅湯」、奥の四隅の端に壁をくり抜いたところに「ラドン温泉の電気風呂」があります。
深湯は手前側にあり、壁には加水の蛇口が付いてあって、自動的に加水されます。温度は老舗の銭湯にしては優しめの41~42℃ほどで、熱過ぎず、ぬる過ぎない温度でした。加水されるお湯は激熱でチョロチョロと身体に当たった時は反射で飛び上がっちゃいました。
また、加水時に配管周りの壁からお湯が少量漏れ出しており、それが広範囲に渡って発生しており、施設の老朽化を感じざるをえませんでした。
浅湯は深湯の奥にあります。湯船内に勾配を感じられ、深湯側にかけて少しだけ深くなっていました。
ラドン温泉付き電気風呂は浴室の最奥をくり抜いた半洞窟仕様のお風呂で、岩風呂となっています。壁にも岩が積み上げられており、本当に洞窟感がありました。電気風呂は湯船の浅湯側、左半分にだけあり、「ガンガンガン」とこれまでに体験したことのないワイルドな電気風呂でした。
電気風呂のない方は浴室全体が見える絶景スポット! 御影石の深湯と浅湯、石畳の床、薄いクリーム色の壁、昔ながらの銭湯がここから俯瞰して見ることができました。
湯船の外にある腰掛石。ここに座って身体を洗っていらっしゃるオールドスタイルの方もいて、これもまた風情があってよろしいですね〜。
お風呂から上がって少し休憩。ドライヤーは20円を番台で支払い使用時間は自分の好きなタイミングでという利用者にはありがたいドライヤー。こんなん初めて見ました笑
脱衣所の前にはちょっとした庭もあっていい雰囲気出してました。番台に座っていらっしゃった女将さんに常連の方が「今までありがとう」とお礼を言って帰っていました。「長い間ありがとうございました。」という方が多かったのですが、「短い間でしたがお世話になりました。」と気になるフレーズが耳に!常連さんやからこその洒落なんですかね?クスリと微笑む会話でした。
牛乳系飲料が売り切れていたので、UCCのミルクコーヒーを頂いて退店。来たときは雨脚が強かったのですが、帰る時は雨もあがって少しひんやりとした空気に。
夜は照明もついてより一層雰囲気が出ていました。
後ろに見えるマンションとのコントラストがこれまた素敵です。74年間、この万代の地で営業、お疲れ様でした。
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