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【曙湯(あけぼの湯)】『閉店』 昭和後期の名残がある銭湯[東京都府中市・府中] 

府中市_曙湯(あけぼの湯)_店名お別れ銭湯
お別れ銭湯東京銭湯

今回の銭湯は、2023年7月30日をもって閉店された、東京都府中市にある【曙湯(あけぼの湯)】さんです。

【曙湯(あけぼの湯)】の概要

❗️閉店日
 2023/7/30

ℹ️ 銭湯情報
・サウナ(+200円)
・水風呂あり
・駐車場 敷地隣のコインパーキング銭湯利用で60分無料

⏱営業時間
 16:00〜23:00

📆定休日
 毎週月曜日

🚃アクセス
 京王線 府中駅(KO24)徒歩10分
 JR武蔵野線 北府中駅(JM34)徒歩13分

🅿️ 駐車場
 ————

☎️ 電話番号
 ————-

📍 住所
 〒183-0057 東京都府中市晴見町1-11-1

🗓訪問日
 2023/6/17(土)

♨️お風呂の種類
 〇 主湯
 ・バイブラ
 ・座風呂
 〇 寝風呂
 〇 露天風呂
 ・電気風呂
 〇 水風呂
 〇 サウナ

🏛️ HP
 あけぼの湯 (@AKEBONOYU_fuchu) / X

アクセス

武蔵国の国府が置かれていた府中市の玄関口・京王線府中駅を下車し、北口に出ます。北口を出るとペデストリアンデッキを使って、「ホテルケヤキゲート東京府中」方面に向かいます。

けやき並木通り

甲州街道を跨ぐ陸橋を渡って「けやき並木通り(国分寺街道)」に降り、国分寺方面に進みます。道なりに沿ってしばらくすると左側に「セブンイレブン」があり、「府中一中前」交差点の信号機が見えると【曙湯】さんに到着です。

JR武蔵野線を利用する場合は、北府中駅が便利です。改札を出ると、道路を跨ぐ歩道橋で地上に降ります。「ミニストップ」と「公園」に挟まれた路地を進み、突き当たりを左に曲がり、大通りの「美術館通り」を右に進みます。しばらく真っ直ぐ進み、国分寺街道との交差点である「幸町一丁目」交差点を信号を渡らずに右(府中駅方面)に曲がります。少し歩くと右側に【曙湯】さんが見えます。

約65年の歴史に幕

閉店の理由は設備の老朽化のようです。曙湯さんの閉店により、府中エリアの銭湯は「旭湯」「府中遊楽館 桜湯」「松の湯」「藤の湯」の4軒となります。

また、2023年6月30日には四ツ谷にある【塩湯】さんが閉店されました。銭湯の閉店が相次いでいますね。

昭和の時代を感じる銭湯建築

けやき並木から続く国分寺街道に面しており、反対車線には府中一中があるところに立地しています。信号機やセブンイレブンの看板に紛れて、「サウナ・露天風呂・寝風呂・座風呂」の看板が見えます。現代的な街並みに色褪せた銭湯の看板が「ホッと」させてくれます。

道路の対岸に渡ると、三角屋根が特徴的で目立ちます。近年リニューアルされた銭湯や宮造りの銭湯とはまた趣が異なり、昭和後期から平成初期の雰囲気を感じます。

私の感想ですが、唐破風で瓦屋根、寺院ような格天井、坪庭や富士山のペンキ絵など荘厳な雰囲気がある空間から理髪店や喫茶店のような大衆的空間にモデルチェンジしている時代だったのかと思っています。

店内へ

下駄箱に靴を預け、自動ドアで店内へ。すぐ右にフロントがあります。

サウナ込みで700円。お金を支払った後にバスタオルとハンドタオル、サウナバンドが入ったバッグを頂き、脱衣所へ。

不思議な形の浴槽

浴室は、白色でまとまっており、富士山のペンキ絵ではなく「VVV」のような黄色のタイルが控えめに埋め込まれたデザインです。天井にある湯気抜きが小さめでしたが、開放感はすごくありました。

内湯のお風呂は独特な形をしており、バイブラと座風呂がある湯が縦長のU字型をしたで東京ではあまり見かけない形状でした。記憶にある中では、世田谷区代田橋にある【宇田川湯】さんがU字の湯船がありました。

座風呂は腰・ふくらはぎ・土踏まずの各2ヵ所の計6ヵ所。弱の中ぐらいの強さでマッサージしてもらっている感覚でした。

寝風呂は背中に2ヵ所とバイブラがあり、足元が少し高くなっています。水枕もありよく冷えた水枕が気持ち良いです。水枕の中から「しゃらしゃら〜」と音が鳴っていて、この音も耳心地が良かったです。

露天風呂だけは浴槽内のタイルが赤色で内湯とは少し異なっていました。屋根ギリギリに露天風呂があるので、雨の日でも濡れずに入れます。ただし、露天風呂の横にあるベンチは完全屋外です。露天風呂は奥側に電気風呂スペースがあり、電極が上部と下部に取り付けられているので、背中と足裏に電気を当てることができました。

そして、サウナは温度計には110℃と表示されてましたが、おそらく故障してます。入った時の感覚は「熱くない」と思うような低温なサウナに感じました。「全然熱くないな〜」と思いながら3分ほど経過しても全然汗が出ませんでした。大体95℃前後の場合は3分ほどで汗が吹き出してくるので、サウナ苦手な方でも入りやすいと思います。

しかし、5分すると汗で全身びっしょびしょに‼️それでもまだ入っていられるなと熱いの苦手な私でも驚きの優しいサウナでした。

そして、水風呂へ。2人?がゆったりと浸かれる大きさで水温25℃(表示では)でこちらもサウナ同様温度が優しい。

内湯側をぼんやり眺めていると天井の湯気抜きが目に入りました。陽が暮れかけ、窓から夕焼けの光が室内に降り注ぎ、薄暗くなる空が目に焼き付きました。「閉店してしまうんや」「この光景もう見ることできひんのや」「窓の形、スイミングスクールの建物と似てるな」などなどエモーショナルな感情が次々溢れてきました。

水風呂の後、露天風呂に向かうと美しい空とお好み焼き?の匂いが漂ってきて、ますます幼少の頃を思い出しました。

常連さん同士がお話ししている姿や子ども連れの親子、ご高齢の方、部活終わりの学生など客層が非常に富んでいる印象を受けました。日常的に利用されている方、初めて訪れる方、問わず後1ヶ月ほどで閉店です。訪れた時間帯や気候などもあると思いますが、幼少の頃の感覚や情緒的な思いにさせてくれた銭湯でした。

ギャラリー



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